本に興味のない子に与える本の選び方

なかなか本を読まない、興味がない子にどうやったら本を読んでもらえるようになるのか?
これってほんとに難しいですが、乗り越えないといけない課題でもあります。

最初から「こういう本を読むといいらしいから」と伝聞的に課題図書になっているものや評価の高い本を選んで渡すと、だいたい失敗します。せっかく選んだのに読んでくれません。どうしたらいいのか・・・私も悩んで出した結論があるので、まとめてみたいと思います♪


生活に関連のある本から選ぶ
アディオスぼくのともだち

そもそも興味がなければ絶対読みませんし、「読まないと怒られる」とかそういうネガティブな感情が根っこに出来てしまうかもしれません。まずは本って楽しいなって思ってもらうことがいちばん大事だと思うので、親の都合ではなく子どもに合わせて選んであげるのがいいと思いました。

子供の生活や今興味を持っていることに関連する本から選ぶと良いと思います。
遊び以外のことからだったら何でもいいと思います。運動会で体をよく動かしている時期なら「体の仕組み」とか旅行にでかけるから「沖縄の民話」とか。

興味のあることからというと「ゲームの攻略本」とか「漫画から」という声も聞きますが、それは遊びの時間を伸ばすことになるので、遊びと勉強がごちゃごちゃになって時間をわけられなくなるかもしれません。本を読む時間と遊びの時間は違うよ、ということを体で感じることにも繋がると思うので、あえて遊びから選ばないのが長い目で見て得策だと思います。

↑の「アディオスぼくの友だち」はZ会の国語の問題に出てきた本です。問題って一部抜粋なので、最後がどうなるかわからないことが多いですよね。ですので、娘に「この後どうなるか、図書館で本を探したらわかるよ」といってみたら、読む読む、と言いました。

前からそうやって本を選んでいるのですが、その本は面白そうに読むけど、その先に「自分で本を選んで楽しむ」ということがまだできないようだったので、”図書館で探そう”と言いました。

その後、すぐ図書館へ行ってみました。
色々な本を眺めたら、自分が気になっていた・知りたいと思っていたことが書いた本があるということに気づいて、けっこうそれからは本を自分の力で探して読むということができるようになりました。

今まで頭ごなしに「図書館へいこう」と言ってしまって、「家に本があるのにどうして図書館へいかないといけないのか」と娘に反発されていました。少し生活と関連付けていくことで、スムーズに受け入れてくれたように思います。

テレビ番組からつなげるのも◎
そもそも興味があるものがないと本にも繋がらないので、最近NHKで新しいジャンルの番組を見るようにしました。「歴史秘話ヒストリア」です。

歴史秘話ヒストリア、めっちゃ面白いですよ!!
最初たまたま見たのが隠れキリシタンの話だったのですが、その後、西郷さんの話や天武天皇の話など、全部面白かったです。ハードディスクに録画しておいたら、娘がヒマな時間に見るようになって、それから伝記や歴史にも興味を持ち始めました。

割と今まで無理やり”偉人系”の本を読ませようとしていたのですが、全然食いつかず。
過去のすごい人の話は面白い、とわかったら、伝記も食いつくようになりました。図書館でひとりで探して読んでくれるようになりました。

最近読んで「読みやすい!」と言っていたシリーズ(まんがですが・・・)

キュリー夫人―はじめてノーベル賞をとった女性科学者 (小学館版 学習まんが人物館)
あべ さより 杉原 めぐみ
小学館
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マンガは図書館で借りるならいいかなと思っています。
でもそれだけで終わらず、活字の本のほうにもキュリー婦人載ってるよといって見せる努力をしています・・・。

↑家に常備してあるのはコレです。
少しずつしかストーリーが書かれていないので、興味がある人の本をまた図書館で借りる、という形です。

こうやって少しずつ少しずつ生活に本を密着させていっています。
もっと小さい頃の読み聞かせの段階で私も努力すればよかったのかもしれませんが、図書館に徒歩で行けない場所に住んでいて、色々な本を買う経済的な余裕もなかったので、今頃になりました。でも結果的に遅くなかった、巻き返せると思っています。

小学3年生になってからでも、中学生でも、大人でも、この本の選び方はイイと思います。
私の読書習慣があまりないという友達も(大人です)「そうやって本って選べばいいのね!」と言ってくれたので、ブログにも書いてみよう~と思いました^^