多すぎる習い事、高い塾費用を見直すためのポイント

今日、どこかの新聞に「多すぎる習い事、高い塾費用が家計を圧迫」という記事が出たそうです。
朝のテレビニュースで取り上げられていて、見直しポイントなども提案されていました。それとあわせて私の感じたことをまとめてみます。

市民プール

習い事、塾と一言にいっても、通っている理由は様々です。
まずそこの整理からはじめるのがいいのではないか、、と思いました。

【習い事、塾へいく4つの目的】

1.レベルアップのため
2.可能性をみつけるため
3.やりたい、やらせたい
4.必要、やらざるをえない

だいたい母親の気持ちで分けるなら、この4つに分類されるかなと思います。
テレビの情報番組では、こういった中から「やりたいもの」を重視して選ぶと良いでしょうとおっしゃっていました。

でも単純に親子で「やりたいもの」を選んだとしたら、教育費ではなくレジャー費に近いのではないかと思います。本質的な意味を考えると。

その習い事は、教育費に含めていいものなのかどうか?
それを一度考えるだけでも、習い事として継続してレッスンへ行くという選択肢が正しいのかどうか、答えが出るのではないか・・・と思います。

例えばピアノなど音楽関係。
音大や音楽の先生へ向けて進んでいるなら”レベルアップのため”やっているわけで先生もきちんと探さないといけないですが、ピアノを弾くのが楽しいからという理由が主な場合はレジャーと捉えてもいいのかなと。

だいぶ大雑把な話ですが、捉え方を変えると「レッスンに連続して行く」以外の色々な可能性が見つかるように思います。

連続してレッスンへ行かなくても親が教えたり、友達同士で近所のコミュニティセンターで発表会をしたり。
そのプロセスももっと思いっきり楽しもう!!という風に考え方を変える。

大手ではなくレッスン時間が長くて弾いているのをゆっくり聴いてくれる個人教室がいいとか、有名ブランド教室ではないけれど近所にあって交通費が安くて済む教室にしようとか。

選ぶ規準や使うお金も変わってくると思います。

行かなくてはいけない塾費用をどうするか?
同じくその情報番組内では、「駅前・大手塾」は非常に高い授業料設定なので、「住宅街・小規模」の塾を選びましょうと話されていました。

これは塾の経営に近い側として、駅前の大手がやっていることに対してパッとみた授業料が非常に高いのは本当で、住宅街にあればそれだけでコストを下げているので同じ品質のものが安く受けられる、というのも間違いないと感じます。

でもそれだけで塾を選んだら絶対ダメで、やはり目的がどこにあるのかをはっきりさせて、自分たち親子が思う「塾から得たいこと」と塾の方針がイコールになっているかを考えないといけません。

●情報量がたくさんあり、受験に有利なのはやはり大手=アグレッシブな子向き
●子どもの弱点を見直し、全体的な底上げをしてくれる小規模塾=はっきりした弱点がある、苦手を克服したい子向け
●成績がはっきりと芳しくなく、子どもが勉強から逃げ腰=子どもと向き合ってくれる個人の個別指導塾がいい

などなど、塾の特色と親子の目的があっていれば、それぞれでコストパフォーマンスはいいはず。
大手が高いからやめましょうではなく、目的にあっていない塾に”とりあえず行かしておく”のはもったいないからやめましょう、が考え方として良いのではと思います。探せばもっとピッタリなところは絶対ありますから。

有名なところ、高名な先生、期待感が煽られる広告より、自分たちの都合を優先して選んでいい
習い事も塾も、相手は商売ですから、よいことばかり言っているはずです。
そのよいことは本当で、そこが他と違う、その塾やレッスンならではの魅力であるのは間違いないのですが、それが皆に合うとは限らないですよね。

どの塾もレッスンも、それぞれに絶対いいところがあるので、それと自分たちの目的や達成したいことがぴったり合ったときにいちばんよい結果へ続くはず。今苦しくてもお金をかけて間違いない部分です。

何となく期待感や楽しさ優先で通っていると、本当にやりたいことが見つかったとき、必要なお金が捻出できないともったいないと思うので、そういうところから継続するかどうか見直すといいかな、、と思いました。

テレビであまりに表面的なアドバイスをしていたので、気になって書いてみました★
こういうことを親子で考えるのも、また刺激になって(=学習意欲)お互い、いいのかもしれません♪

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